剛腕、総獲り! 阪神が今秋のドラフトで花巻東高・菊池雄星投手(3年)をあくまで強行指名することが24日、明らかになった。仮に米大リーグ挑戦を打ち出しても交渉権を獲得して説得する。さらに来年は早大・斎藤佑樹投手(3年)の指名方針も判明するなど、虎が攻めの一手で常勝軍団を築く。
菊池“ユウ”にも、斎藤“ユウ”にもアタック! 阪神が虎党もわくわくする夢プランに挑む。 逃げない、ブレない。あくまで王道を突き進む。10月29日のドラフト会議で菊池雄の1位指名は揺るぎない。米大リーグ挑戦を明言されても強行突破する方針を固めた。 「大リーグ(挑戦)を明言しても、プロ志望届を出せば指名する。交渉権を獲得してから、じっくり話し合えばいい」。球団関係者が、不退転の決意を明らかにした。 今春のセンバツ準優勝に輝いた155キロ左腕、菊池雄には強い大リーグ志向がある。今夏の甲子園が終了後、「自分の中では早くアメリカに行きたい」と国内球団を経ることなく大リーグ挑戦をにおわせた。 菊池雄は新潟国体(野球競技は27日から)終了後の10月1日にも進路を表明する。ドラフトでは阪神ほか、国内8球団の競合が予想されているだけに、その結論に日本球界が注目。仮に大リーグ挑戦&国内球団拒否の姿勢を打ち出せば…。 それでも阪神は回避せずにプロ志望届を提出すれば強行指名。交渉権を得ればルール上、来年3月31日まで時間はある。腰をすえて入団交渉する構え。かつては競合を避けて“ナンバーワン”をあえて指名しなかったこともあったが、虎の将来を懸けて大勝負する。 坂井オーナーが提唱する『2~3年かけての世代交代』を実現すべく、強気な姿勢は来年も続く。ある球団首脳は来秋のドラフトも大競合覚悟で、“ハンカチ王子”こと早大・斎藤佑樹投手の指名を厳命した。 「絶対に指名しなければならない選手。実力、人気ともに抜けている。スター性も含めて、競合する覚悟は必要」 2006年夏の甲子園で、駒大苫小牧高・田中(現楽天)との決勝再試合を制して早実高を初の優勝に導いた。現在は早大のエースとして通算23勝するなど大活躍。虎に入れば大フィーバー間違いなし。高齢化が進む先発ローテ陣に若き柱が誕生する。 大阪市内の電鉄本社で取材に応じた坂井オーナーも、改めて“最高”の選手を獲りにいく姿勢を打ち出した。「(ドラフトに関しては)もう少し時間がたってから、作戦なり何なり(球団に)聞こうと思っている。とはいえ、一番ほしい選手が、一番いい選手ですからね」。菊池雄、そして、斎藤と最高の宝を獲る。それが常勝軍団へ進む道だ。